おやじ五福星への道
第二章 「立志編」
(ブタもおだてりゃ木に登る)
1 おやじ、相撲協会からスカウトされかける

おやじは、地元でもスポーツで有名な高校に入った。だが、おやじは運動部には入らなかった。もちろん勉強は大嫌いだから、通学はしていても、朝に夕に、学校の近くの店で買い食いばかりしていた。
赤子のころから大きめだったおやじの体はこのころすでに100キロ近くに膨れ上がり、どう考えてもただのデブだった。そう言えば、おやじは小学校の高学年のころ、近所の幼稚園児に「どっこい大作、水ぶくれ!」
「クマ人間!」とあざけられていたのだった。が、そんなこと一向に気にするわけでもなく、おやじは近所の店で買い食いをしては、気に入ったものがあると、自分で作ってみる日々を送っていた。(その裏には、変なものを食べさせられて腹をこわしていた人間の苦悩があることは言うまでもない)

ある日、おやじの通う高校に日本相撲協会のスカウトマンがやってきた。スカウトマンがたまたま車で校門を通ろうとしたとき、授業時間内であるにもかかわらず、学校の外で買い食いをしているおやじが目に飛び込んできた。

放課後、おやじは先生に呼び出された。買い食いがバレたかとおやじは思ったが、そうではなかった。おやじの目の前にはいかにも関取風のおっさんがニョキっと立っていたのだ。

「君、いい体してるね。腹一杯食べさせてあげるよ。お相撲さんにならない?」

運動嫌いで食べるのが好きなだけのおやじが、いくら飯がたらふく食えても体を動かさなければならない相撲の世界になど入るわけがない。

「オレ、イヤです」

おやじはすぐに断った。しかし、運動嫌いだから断ったわけではなかった。ここへ来て、おやじに初めて自尊心というものが芽生えたのだった。おやじはそれまで自分がデブであることを気にしたことは全くなかった。ただうまい物が食べられればそれでよかったのである。だが、おやじはそれだけでは自分の思い通りには世の中を生きていけないことにやっと気がついたのである。

翌日から、おやじはジョギングを始めた。しかしそれも無駄だった。動いた分だけ腹がへり、また食った。
おやじの辞書には「やせる」の三文字はないのである。


2 おやじ、自衛隊を追い出される

おやじの体格のよさに目をつけたのは相撲協会ばかりではなかった。
ある日、おやじの家にどこかで見たことのあるような制服を着たおっさんがやってきた。

「おたくの息子さん、自衛隊に入りませんかねえ」

おやじのデカさと食い意地とをもてあましていた親も親戚も狂喜した。

「これで夏が楽になる」

親はさっそくおやじとそのおっさんを合わせた。言うまでもなく、おっさんは自衛隊のスカウトマンだった。おっさんは言った。

「君、いい体してるね。海上自衛隊に入らないかい? 自衛隊に入ると給料もらいながら勉強ができるんだよ。いいだろう。そんな所、ほかにないと思うんだけどね」

親と親戚にあおられて、おやじはわけもわからないままに海上自衛隊に入隊することになり、広島県は呉市にある基地に向かった。もしここで、おやじが厨房の係にまわされていたら、おやじの一生は変わったものになっていたかもしれない。しかし、現実は違っていた。

海上自衛隊に入隊したおやじは、ごく当たり前に訓練され、勉強させられたが、もともと食い物にしか興味のないおやじは、こんな生活が嫌でたまらなかった。

ある日、おやじは海上自衛隊の構内をぶらぶらしていて展示品の人間魚雷を見つけた。おやじの心にふと少年のような思いが芽生えた。おやじはその魚雷のそばまで行くと、ヨイショと魚雷に乗っかった。そして蓋を開けると、なんと魚雷に乗り込んだのである。

そして、悲劇は起こった。

「何をしてるんだ!」 教官が向こうから走ってきた。
「なんだ、またおまえか」 おやじは悪さの常習だった。
「このバカモン。これは展示品だぞ。何やってるんだ。早く出ろ!」

教官にどやされて、おやじはしぶしぶ魚雷から出ようとした。が、腰が動かない。いくら体を上に持ち上げようとしても動かない。そうだ。おやじの太すぎる腰が魚雷の出入り口にハマってしまったのである。(作者注:これは実話です)

「おまえ、何してる。早く出ろ!」
「そんなこと言ったって、腰がハマって出られねえんだよ。おめえもやってみろ~。こだとこさ腰がハマっと、どんだけイテエかわがっぺ~。つべこべ言わねえで早く助けろ~!」
「バッカモーン!!」

海上自衛隊からおやじの親に連絡が入った。聞けば、息子が魚雷にハマって動けないでいるという。おやじを生んだ責任のあるおっかさんは、あわてながら宮城県は仙台市から広島県呉市まで国鉄に乗って行った。このころは、まだJRは国鉄と言っていたし、仙台広島間に飛行機も飛んでいなかったのである。

おっかさんは海上自衛隊の上のほうの人に嘆願した。
「おねがいです。あんなバカな息子ですが、こちらで鍛えていただければ少しは何とかなると思って入隊させたんです。腰がハマったくらいで怒らないでください」
「お母さん、お気持ちはわかりますがね、おたくの息子さんの行状には私らも困ってるんですよ。教官が何か言うと、体のデカさで威嚇するし、夜は静かに歩けと言っても、スリッパを履いてペタペタと音を立てながら歩くし・・・。とにかく、お宅の息子さんは、自衛隊ではいらない。つれて帰ってください」

入れと言うから入れた。出ろと言うなら出すしかない。おやじをスカウトした人があとで給料を減らされたかどうかは知らないが、ともかくも、おっかさんは魚雷を腰にはめたままの息子をつれて、泣きながら宅急便に乗って仙台に戻ってきたのだった。(アレ? このころは宅急便もなかったっけ?)


3 おやじ、ついに恋をする

ノコギリとカンナと溶かしバターでようやく腰から魚雷を取り除いたおやじは、ほかにすることもないのでバイトを始めた。バイト先は肉の卸屋とカレーのうまいスナックとスキー場だった。子供のころは食っちゃ寝、食っちゃ寝していたおやじもこのころにはかなりマメになっていた。

ある日、おやじはバイト先で色の白い女の子に出会った。子供のころから毛深くて色黒だったおやじの目に、その女の子はワンタンのように白く見えたのだった。おやじは恋をした。そして思った。オレはこの女を幸せにする。

女のために心を入れ替える決心をしたおやじは、親戚のラーメン屋で修行を始めた。だが、ここでもあまされた。それでも早く女をヨメにしたいおやじは、仙台に戻ってくると不動産屋を何軒かまわり、以前スナックをやっていたという物件を見つけたのだった。

親は猛反対した。「ヨメ以前の問題で、おまえラーメン屋ができるのか」、というのが親の意見だった。口うるさい親戚もギャアギャア言った。しかし、「子供のうちからうどん粉練るのが好きだったんだから、それでもいいじゃないか」という親戚もいた。

かくしておやじはラーメン屋を始めることになったが、さて、店の名前を何としたことか。おやじには中国人の知り合いがたくさんいるいとこがいて、そのいとこが無責任にアドバイスした。

「五福星ってどう?」
「どういう意味?」
「昔、そんな映画があったような気もするけど、読み方中国風にしたらいいんじゃないの?」
「いい名前なのかよ」
「福がついてるから、いいんじゃないの?」
「ホントかよ」
「知らねえ~。だったら、その悪いアタマで考えろ」

そう言われても、おやじの悪すぎるアタマでは気の利いた名前など考えられるはずがない。てなわけで、とにかくおやじの店の名前は「五福星」となった。肉の仕入れや何やら、開店の準備にはいろいろなことがあったが、おやじのバイト歴が功を奏して、何とかかんとか開店にこぎつけたのである。

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伊達政宗

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蒲鉾本舗 高政

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蒲鉾本舗 高政 公式ホームページ